坊ブロ「NAM-NAM!!!」6限
般若心経について 〜色即是空のことわりなり。〜 パート2
こんにちは!黒潮美遊踊り子
若僧のりゅうせいです!
2019年も残りわずかとなりましたね!皆さまは、もう大掃除お済みになりましたか?
お坊さんといったら掃除するイメージとよく言われますが、お寺でも年末の大掃除を行います!
お坊さんからのアドバイスとして、
大掃除に関しては、少しずつ日を分けて行うことをオススメいたします!
それから、9日、19日、29日に掃除を行うのは避けたほうがいいです!
なぜならその日に大掃除すると、
苦(9)になってしまうから!
是非、実践してみてくださいね!
今回は般若心経パート2をお話させていただきます!
以前お話しした、「色即是空空即是色」(しきそくぜくうくうそくぜしき)
こちらをもう少し詳しく解説していきます。
この部分で重要な文字は、「色」(しき)と「空」(くう)になります。
「色」とは、“ものの形”という意味があり、
「空」とは、“実体がない”という意味があります。
「ものの形には実体がなく、実体がないものは形がある」という意味になりますが、
これだけだと滅茶苦茶分かりづらいです。
それでは、皆さんにイメージしてもらいましょう。これできっと分かってもらえるはず。
ものの形というのは、この世に存在するあらゆるもの。
- 机
- 椅子
- お箸
- 洋服
- 車
上に書いたものって全部、すぐ頭の中で“ものの形”が浮かんできませんか?
そして、これらのものがどんな役割をするのかも分かりますよね?
この世に存在するあらゆるものというのは、すべて意味をもって存在しているものなんです。
机→物を置くためのもの
椅子→座るためのもの
お箸→食べ物をつまむためのもの
洋服→着るためのもの
車→移動するためのもの
つまりこれらはすべて「色」です。
これら「色」は実体がない(「空」である)と『般若心経』では書かれています。
では、我々と同じ生き物で、例えば猫🐱は机を見て、「机」と認識しているでしょうか?
答えは猫に聞かないと分かりませんが、猫は自分が乗るためのものとか思っているくらいで、
「机」というものの意味や成り立ちまでは知らない思います。
私たち人間は、
「机」というものは脚があって、その上に物をのせる天板があって成り立っている。
この要素を知っているから「机」と認識できるのです。
そして、「机」を別の呼び方にすると、脚や天板などの部品が集まった“集合体”ともいえます。
机というのはそれらの部品の集合体に付けられた「名前」であって、厳密には「机」という物があるわけではなく、部品が「机という状態として集まっている」とき、その部品の集合体を指して「机」と呼んでいるんです。
もっっっと分かりやすい、別の例えだと、
皆さまは1万円札って破けますか?私はおそらく破けません。
お金を粗末にしてると怒られそうですが、
1万円札も「1枚の紙とインクと¥10,000という価値が集まってできたもの」
言い換えれば、1万円札はただの紙キレにすぎないんです。でも私たちには、1万円札の概念があるからこそ破くことはできないんです。
私たちは、概念や要素が集まった“状態”に、「1万円札」という名前をつけたにすぎず、「1万円札」という実体はないのです。
これが「空」の教えです。(「空」の説明はほんと難しいです、、、)
ここまでが「色即是空」についてのお話でございました。
「空即是色」は急遽、パート3と題してまたの機会にお話ししていこうと思います。笑
長くなっちゃってごめんなさい🙏最後まで読んでいただきありがとうございました。
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