坊ブロ「NAM-NAM!!!」5限


こんにちは!!
黒潮美遊、踊り子・円福寺副住職 

平幡龍正です!


煩悩(ぼんのう)


今回は、仏教用語で皆さまがよく耳にする煩悩(ぼんのう)について、お話をさせていただきます。

結論から述べてしまうと、
煩悩とは

「悪い心のはたらき」る

のことをいいます。

このはたらき、すなわち煩悩が心身を汚し、

煩(わずら)わし、悩ます原因となっているのです。


除夜の鐘を108回つくことで、108の煩悩を滅することができるという教えがあります。

このことから、よく仏教を知っている方は煩悩の数は108つでしょ?
ということをお話ししてくださいますが、厳密には煩悩の数は、宗派などによってさまざまです。

少なくて3つ、

多くて約84,000

もの煩悩が存在するといわれています。
ひとつずつあげていくと、キリがないですね。
そんな中でも、根本的な3つの煩悩をご紹介します。

この3つを覚えておけば、とりあえずは煩悩を語れるでしょう。笑

我々、お坊さんはこの3つの根本的煩悩のことを「三毒」(さんどく)とよんでいます。

3つの毒というぐらいですから、これらをなかなか断ち切ることができないのが人間なんです。

まず1つ目は、貪(とん)。


これは欲張りでなんでも手に入れようとするさまです。つまりむさぼりです。

2つ目は、瞋(じん)。


これは一言でいうなれば怒り(いかり)。心のトゲですね。

3つ目は、痴(ち)。


これは己のなかにある愚かさといっていいでしょう。自分の幼稚な部分や未熟なところのことです。

この貪瞋痴(とんじんち)の三毒が、根本的、そして代表的な煩悩です。

むさぼり・いかり・おろかさ。この3つが人間の心身を汚してしまっているという考えが仏教の思想です。

円福寺において、葬儀や法事の読経の最初に唱えるお経に「懺悔文」(さんげのもん)という文言があります。

『懺悔文我昔より造る所の諸々の悪業は、皆無始の貪瞋痴に由る、身語意從り生ずる所なり。一切我今皆懺悔したてまつる。』

(円福寺檀信徒おつとめのしおり)

   ※読み仮名

(われむかしよりつくるところのもろもろのあくごうは、みなむしのとんじんちによるしんごいよりしょうずるところなり。いっさいわれいまみなさんげしたてまつる。)
   

   ◎現代語訳

  「私がこれまで営んできた悪業の数々は、すべて始まりなき古くからのむさぼり、いかり、おろかさが原因となり、体と言葉と心によってなされたものであります。今そのすべてを懺悔いたします。」

我々お坊さんも、お経の最初にこの三毒に対して懺悔をすることによって、はじめて手を合わせたりお経を唱える資格が与えられるのです。

この三毒のお話には続きがありまして、普段から皆さまも使っている漢字を使って三毒をなくすためのヒントをお教えしたいのですが、また気が向いたら書かせていただきます。

キーワードは

「仏になれる!!私たちも!!」


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

合掌

TAISHIN suzuki

Original(独創的) Entertainment(娯楽) Culture(文化) Create(創作) 新時代 和*洋を融合させたEntertainmentを創作。 イベントプロデューサー YOSAKOI振付師 衣装デザイン 楽曲制作 チームLOGO ヒビオモフコト (日々想う事)

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